特集みんな、生成 AI 時代の 1 年生第 3 回
解説
うますぎる作文を読んだ夜、お父さんは「どうして」をのみこんだ
漫画
漫画 ミオと、作文の夜
第 2 話うますぎる作文
セリフを文字で読む
- 1 ページ目 ヨウスケのモノローグ:どれ。ミオの作文、見てやるか ヨウスケ:おお……うまい ヨウスケ:去年は『たのしかったです』だけだったのに
- 2 ページ目 ヨウスケ:……風に、なった? あのミオが? ヨウスケ:ズルだぞ! 自分で書きなさい! ヨウスケ:……おれだって、仕事で使ってるんだよな
- 3 ページ目 ミオ:……たのしかったよ ヨウスケ:あの日、リレーのこと、ひとことも話さなかった ミオ:お父さん。それ、AIで書いてもらったの
- 4 ページ目 ヨウスケ:どうし—— ヨウスケ:……話してくれて、ありがとう ミオ:でも、ほんとうに書きたいのは、バトンのこと ヨウスケ:お父さんが、聞き役をやる。話してみて ヨウスケ:AIのことは、お父さんも、まだよく分からない。いっしょに考えよう
画像は AI で生成しています
叱るのが悪いわけではない。ただ、お父さんは「ズルだぞ」と言う前に、消された鉛筆の跡と、運動会の帰り道にミオがリレーの話をしなかったことを思い出した。
01「ズルだぞ」をのみこんだのは、お父さんも AI を使っているから
うますぎる作文に気づいて、タブレットの履歴を見れば、AI だと分かる。叱る自分は、すぐに思い浮かぶ。でも、お父さんも仕事では AI を使っている。
ズルかどうかは、その宿題で何を身につけたいかで決まる。お父さんが聞いたのは、AI を使ったかどうかではなく、何を書きたかったのか、だった。AI のことは、お父さんにもまだ分からない。分からないままでも、いっしょに考えることはできる。
02決まりがある家は 1 割。どの家も、いま決めている途中だ
総務省の白書では、生成 AI を使ったことがある人は、15〜19 歳で 91.7%。30 代は 56%、40 代は 49%、50 代は 44%。子どもたちのほうが、先に使い始めている。
小学生の保護者 722 人へのアンケートでは、小学生の約 4 割がもう使っていて、保護者の 37% は「子どもに教えられない」と答えた。家庭でルールがあるのは 10%。AI の話題を一度も出したことがない家が 41% ある(民間会社のインターネット調査で、全国の平均ではありません)。
うちだけが遅れているわけではない。ほとんどの家が、いま決めている途中だ。
03今夜、1 つだけ言ってみる
答えは渡さない。私たちも、まだ手探りだからだ。そのかわり、切り出す一言を置く。どれか 1 つでいい。
- まずは軽く:「最近、AI で何か面白かったことある?」
- 宿題:「AI、何に使ってる? 便利な使い方、教えて」
- 詐欺:「うちだけの合言葉、作ってみない?」
- 写真:「ニュースで見たけど、友だちの写真を AI で加工する事件、学校で聞く?」
- 話し相手:「いちばん困ったとき、誰に話す?」
保護者会で読むなら、「どうし——」の次に自分ならどう言うかを、隣の人と話してみてください。4 つの話題の数字と出典は、第 6 回のスライドにまとめました。
この記事について
漫画の人物と出来事は、架空のものです。数字の出典は、総務省『令和 8 年版 情報通信白書』図表Ⅰ-1-1-7(15〜19 歳を含む)と、SHIFT AI「夏休みの子どものAI利用に関する保護者アンケート調査」(2026 年 7 月)です。









