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漫画社会人向け・全 3 話・12 ページ

うちの会社の、誰も知らないサーバー

知らないサーバーの請求が、毎年届いていた。

社員6人の会社の社長、タマキさんの棚卸し。5年分のデジタルインフラを掘り起こし、街にして全員で見えるようにするまでと、その秋のPHPの夜。自分の会社の「分からない」を、どう扱えばいいかが分かります。

画像は AI で生成しています。表紙を押しても読めます(右から左へめくります)

解説

小さな会社の経営者と社員に向けた漫画で、解説「CITYとは何か」と並べて読めます。主人公は社員6人のAIの会社の社長、タマキさん。5年でサーバーもアカウントも増えたけれど、どこに何があるのか、誰も全部は知りません。3話は、棚卸しで「分からない」に出会う、整理しても誰の頭にも入らない、事件の夜にエージェントに聞く、の三つを描きます。テレポートがCITYを作るまでに実際に通った道を、作った人物でたどります。

第 1 話誰も知らない請求

この話のポイント「分からない」と「ない」を分けて、決まった形で書き残す

タマキさんは、分からないものは「ない」ことにすればいいと考えます。エンジニアのワタルさんは、「分からない」と「ない」は違うと止めます。何かあるけれど何か分からない、もう無い、あるはずなのに無い、あるけれど開かない。テレポートの棚卸しでも、7割は分かり、3割は分からず、そのうち1割は本当に何が何だか分かりませんでした。最後の囲みは、分からないものを消さずに、状態を分けて同じ書き方で残していこう、と言っています。書き方が決まっていれば、AIエージェントにも手伝ってもらえます。

セリフを文字で読む
  1. 1 ページ目 ユイ:社長、この請求、何ですか? タマキ:え? タマキ:誰かが分かってるはず……ワタルくん? ワタル:それ、僕が入る前のですね
  2. 2 ページ目 囲み:二〇二六年八月。創業から五年 タマキ:よし。五年分、全部、棚卸ししよう ワタル:メールのサーバー、分かる。ウェブのサーバー、分かる ワタル:……このドメイン、誰が取ったんだ? ユイ:五年前にいた人? 二年前の外注さん? ワタル:連絡がつくかも、分からない
  3. 3 ページ目 ワタル:七割は分かる。三割が分からない ワタル:一割は、本当に何が何だか分からない タマキ:分からないなら、ない、ってことにしない? ワタル:『分からない』と『ない』は、違うんです ワタル:何かあるけど、何か分からない。もう無い ワタル:あるはずなのに無い。あるけど開かない
  4. 4 ページ目 タマキ:一人で抱えないで タマキ:書き方を決めて、AIエージェントにも手伝ってもらおう エージェント(画面):見つけたもの:あるけど開かない/作った人:調べています ユイ:発掘みたいですね ワタル:探偵の気分です 囲み:ポイント① 『分からない』と『ない』を分けて、決まった形で書き残す

第 2 話三人とも、違う形を思い描いていた

この話のポイント表を配るだけでは伝わらない。同じものを見ながら、みんなで話す

全部を決まった形で書けたのに、社長もユイさんも、表を見ても頭に入りません。聞いてみると、三人は自分たちのデジタルインフラを、まったく違う形で思い描いていました。データを3Dにすると、建物がサービス、線がつながりの街になり、まだ探していない所には、もやがかかります。最後の囲みは、表を配るだけでは伝わらない、同じものを見ながら話そう、と言っています。

セリフを文字で読む
  1. 1 ページ目 囲み:それから、何日も ワタル:全部、決まった形で書けました タマキ:すごい! タマキ:……で、これ、どういうこと? ワタル:ええと、このアカウントが、こっちの…… ユイ:すみません、わたしも、頭に入りません
  2. 2 ページ目 タマキ:ねえ。うちのデジタルインフラって、どんな形だと思う? 囲み:三人とも、違う形を思い描いていた ワタル:整理できても、見えないんだ…… タマキ:じゃあ、見えるようにしよう
  3. 3 ページ目 ワタル:エージェントと、3Dにしてみます ユイ:街だ…… ワタル:建物がサービス、線がつながりです ユイ:ここ、もやがかかってますね ワタル:まだ探していない所です
  4. 4 ページ目 タマキ:ここ、守りが弱くない? ワタル:やっと、同じものを見て話せた ユイ:わたしにも、どこの話か分かります 囲み:この街を、わたしたちはCITYと呼んだ 囲み:ポイント② 表を配るだけでは伝わらない。同じものを見ながら、みんなで話す

第 3 話PHPの夜

この話のポイントふだんから見えるようにしておけば、事件の夜に慌てずに済む

PHPの重大な弱点のニュースに、タマキさんは家からチャットでエージェントに聞きます。約5分で、3年前に社内で契約し、今は使われていないWordPressのサーバーが1か所見つかり、止めて、30分以内に対応を終えます。8月に掘り起こしていなかったら、どこにあるのかさえ分からなかったはずです。最後の囲みは、事件の夜のためにこそ、ふだんから見えるようにしておこう、と言っています。

セリフを文字で読む
  1. 1 ページ目 囲み:二〇二六年十月二十一日の夜 タマキ:PHP……うちにも、あるの? タマキ:エージェントに、聞いてみよう
  2. 2 ページ目 タマキ(画面):このPHPの問題、うちにはどんな影響がある? 囲み:約五分後 エージェント(画面):PHPは1か所。3年前に社内で契約した、WordPressのサーバーです エージェント(画面):今は使われていません。前払いの契約期間が残っていました タマキ:そんなの、あったんだ……
  3. 3 ページ目 タマキ:どこにあるか、街で見せて ワタル:見えてます。止めましょう タマキ:止めて。理由も残しておいてね 囲み:三十分以内に、すべての対応を終えた
  4. 4 ページ目 タマキ:八月に掘り起こしていなかったら タマキ:どこにあるのかさえ、分からなかった ワタル:CITY、作っておいてよかったですね 囲み:ポイント③ ふだんから見えるようにしておけば、事件の夜に慌てずに済む

使うとき

  • 第1話のあとに、自分の会社で「誰が契約したか分からないもの」を一つ挙げてみてください。カードの明細と請求書から探すと見つかりやすい。
  • 第2話は、経営者と社員とエンジニアが一緒に読むと効きます。読む前に「うちのデジタルインフラはどんな形か」を、それぞれ紙に描いてから比べてみてください。
  • 第3話の「理由も残しておいてね」は、止めたものや閉じたものに、なぜそうしたかを書き残す、ということです。次に誰かが見たときに迷いません。

作り話と事実

人物、会社、セリフは作り話です。5年分の棚卸し、7割・3割・1割、4つの状態、整理しても頭に入らず3Dにしたこと、PHPの夜に約5分で在りかが分かり30分以内に対応を終えたことは、テレポートで実際にあったことで、記事に書いたとおりです。「約5分」「30分以内」はテレポートの社内の記録によるもので、第三者は確かめていません。

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